好奇心を大切に

最近入会した生徒さんですが、譜面台の下の隙間から見える、ハンマーが弦を叩く様子にとても興味を持ったようです。鍵盤を低音側から高音側にひとつずつ音を出しながら、ハンマーが弦を叩く様子を観察していました。

ピアノの音が出る仕組みにとても興味を持った様子で、好奇心が旺盛であることの証です。

最初のうちは、自分の行いによって音が出たという結果を得て、これを楽しく感じることが大切です。

だんだんピアノに慣れてくれば、ピアノを弾くことで音が出るということは、ごく普通のこととなってくるでしょう。その頃には興味の対象が少しずつ広がって行き、様々な課題に取り組みながら多くの喜びを感じることと思います。

プラタナス_好奇心

ところで、人は仮説ー検証ー修正というサイクルを繰り返しながら、物事を覚えたり身に付けたりするものだと言われています。

彼女は、「鍵盤を弾くことで音が出るだろう」という仮説のもとで、実際に鍵盤を弾いて音が出ることを検証、その結果「鍵盤を弾くことで音が出る」ということを覚えました。

今後は、こんな風に弾けばこんな音が出るだろう、このフレーズを弾いたらこんな感覚が得られるだろう、というような仮説をもとに、それに続く検証ー修正のサイクル繰り返しながらピアノ演奏を身につけていくのだと思います。

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