自ら答えを掴み取るピアノレッスン

はじめに

私はスイーツ大好きです。ショートケーキやパンケーキなど、いろいろなお店に入って食べるの大好きです。

でもショートケーキやパンケーキならば何でもいいというわけではありません。食べてみて、このお店はまた来ようと思うこともあれば、ここ自分の好みには合わないなと思うこともあります。

さて、ここで自分の行動を分析してみます。

  1. ネットで調べて、このお店のこの商品は美味しそうだと予想する(仮説をたてる)。
  2. 実際にお店で注文して食べる(検証する)
  3. 残念ながら自分の好みに合わなかった(結果から仮説を修正する)

こういったことを繰り返しています。

人が行動するとき、様々な場面で、仮説ー検証ー修正を繰り返しながら、答えにたどり着いていると思います。

リモコンのボタンとピアノの鍵盤の違い

さて、ここで話が変わります。

テレビのリモコンは、1のボタンを押せば必ず1チャンネルが映ります。ボタンを押す力加減やタイミングには関係なく、1のボタンを押せば必ず1チャンネルが映ります。

ピアノの場合はどうでしょうか?

「ド」の鍵盤を弾けば、必ず「ド」の音が出ます。

でも、鍵盤の弾き方やタイミングで音色や心地よさなどが変わってきます。

ピアノを弾く場合、仮説ー検証ー修正を繰返しながら自分が演奏したい音楽にたどり着くものだと思います。

自ら答えを掴み取る

「音」に関するレッスンの例です。

まずは講師がピアノを弾いて、「きれいな音」と「きれいでない音」を生徒さんに聴いてもらいます。

そして、「きれいな音」を出すためにはどうすればいいか?

生徒さんが自分で音を出して、それを聴いて、自分が出したい音になるように弾き方を修正します。これを繰り返しながら、きれいな音の出し方を体得してもらいます。

ピアノ講師ができること

生徒さんが自ら答えにたどり着くために、講師にとって大切なことは、テーマを与えること、先走って誘導しないこと、大きくはこの二つであると思います。

テーマを与える

生徒さんが、自分で仮説を立ててピアノを弾き、自分の演奏を聴いて、必要であれば修正する。これを行うためのテーマを与えます。

テーマとしては、

  • リズム
  • メロディー

など、要素ごとにたくさんあります。

それと、テーマは難し過ぎないことも大切だと思います。

先走って誘導しない

講師は答えがわかっています。あるいは弾き方などの修正点などもわかっています。

でも、先走って答えに誘導することなく、完璧な答えでなくても、生徒さんが自ら掴み取るのを待つことが大切だと思います。

人の「脳」の機能

出典は忘れましたが、

人の脳は、与えられた答えを覚えるよりも、自分で仮説ー検証ー修正を行いながら掴み取った方が身につくように出来ている

という話を聴いたことがあります。

実際そのように思うところがあります。また、与えられたとおりに実行するよりも、自分で試行錯誤しながら答えを掴み取った方が楽しい!!と思うところがあります。

おわりに

もし、スイーツのお店選びの先生がいて、そのとおりのお店にいったら失敗なく美味しいスイーツが食べられるとします。でも、それ以外のお店を試してみたくなることもある思うし、また自分で美味しいスイーツのお店を見つけ出す力をつけるためには、多少の失敗はあっても、自分で仮説をたてて検証していくことが必要であり楽しくもあると思います。

ピアノも同様だと思います。