ペース・メソッドを取り入れた理由

花咲く枝と楽しそうな小鳥たち
目次

はじめに

玉井敦子ピアノ教室では、この春からレッスンに「ペース・メソッド」(ペースメソッドと書くこともある)を取り入れました。今日は、その理由を書いてみたいと思います。

ペース・メソッドを取り入れる目的

ペース・メソッドを取り入れた目的は、これまで以上に「楽しいピアノ教室」を実現したいと思ったからです。

私が考える「楽しいピアノ教室」とは、

  • 生徒さんがレッスン自体を楽しんでくれる
  • そして、レッスンが終わって帰るときに楽しい気持ちで帰ってくれる

これらが実現されていることです。

これまでのレッスンの進め方

これまでも「楽しいピアノ教室」を実現したいと想い、生徒さんにピアノを好きでいたもらいたいと想い、レッスンを行ってきました。そして、それなりには実現できていたと思います。

しかしその一方で、生徒さんにとっては、楽しく気分で帰れなかったこともあっただろうな、という思いもあります。

これまでレッスンにおいては、最初のうちは基本の練習などに多くの時間を使っていますが、次第に曲集中心のレッスンになって行きます。
練習曲の中にうまく出来ないところが出てくると、それが課題となって、うまく弾けるように練習する。そして、その曲が弾けるようになると「まる」をもらえて次の曲に進む。

出来なかったところがその日のうちにクリアされればいいが、そうでないと、生徒さんはそれを引きずってしまい悲しい気持ちで帰ることになる。
また、いつまでも出来ないと曲が進まなくなり、モチベーションも上がってこない。

このような悲しい気持ちで帰ることが少なくなって、レッスンが終わって楽しい気分で帰れるように、ペース・メソッドを導入することとしました。

ペース・メソッドがいいと思った理由

ペース・メソッドが「楽しいピアノ教室」の実現にいいと思った理由は、いくつかありますが、ここでは2つ挙げてみたいと思います。

スパイラルラーニング

一般的なピアノレッスンでは、習いはじめにおいては少ない内容を習い、上級レベルや音大受験になったときに多くの内容を習います。
一方ペース・メソッドにおいては、初歩の段階から多くの内容を習い、ピアノが習熟するにつれて、それら多くの内容が高度になっていきます。そして、これら多くの内容が楽しみながら身につくようにプログラムされています。

螺旋(らせん)描くようにして上昇して行く、この学習法を、スパイラルラーニングと呼んでいます。

初見奏の重視

初見奏を重視した教育内容となっています。

このように、多くの内容を初期の段階から学び、初見奏を重視した教育内容であるため、
課題曲を前にしたとき、その曲を弾けるだけの準備ができていて、楽しくピアノを弾くことができます。

おわりに

自分自身ペース・メソッドを勉強しながら、「楽しいピアノ教室」をさらに一層実現していきたいと思います。

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